
Instagram(インスタグラム)をはじめとするSNSの運用は、企業にとって「対消費者」の取り組みです。そのため、SNSを戦略的に運用するには「消費者のリアルな声」を把握すること、つまり「ソーシャルリスニング」が欠かせません。
そこで今回は、ソーシャルリスニングに焦点を当て、概要から把握できること、おすすめのツールまでご紹介します! ソーシャルリスニングに取り組んでSNSを戦略的に運用しましょう。
消費者の投稿を分析!ソーシャルリスニングとは
ソーシャルリスニングとは、Instagram(以下 インスタ)やTwitterなどのSNS、ブログ、口コミサイトなどで発信されている消費者の声を収集し分析して、自社の商品やサービスのブランディングに活かすマーケティング手法のことです。
これまでは商品やサービスの情報を収集する手段としてインターネットが使われていましたが、今はSNSを利用する人が増えています。具体的には、その商品を実際に使っている人のSNSの投稿や口コミを見て、購入するか否かを決める人が多くなっているのです。
そのため、SNS上の投稿や口コミを調査すること(=ソーシャルリスニング)は、自社の商品・サービスがどのように評価されているのかを知る上で効果的といえます。また、その評価を知れば、SNS運用をはじめとする今後のマーケティング戦略を最適化していくことも可能です。
ソーシャルリスニングで何がわかる?把握できる5つのこと

ソーシャルリスニングに取り組んだ場合、企業は以下の5つについて把握することができます。
1.業界の動向
ソーシャルリスニングを通して消費者の声を収集・分析すると、業界の動向が見えてきます。具体的には、トレンドの商品やサービス、業界に対する消費者のニーズなどを把握できます。
これらの情報は、先を見据えた商品・サービスの開発、そして新規市場の開拓などに活かせるため、自社のビジネスをより軌道に乗せやすくなるでしょう。
このほか、SNSでの業界に関する投稿数の増減も読み取れます。投稿数が多かった場合はキャンペーンを実施するなど、積極的にアプローチすることで高いエンゲージメントを得られる可能性があります。
2.企業・ブランドのイメージ
ソーシャルリスニングでは、自社やブランドのイメージを把握することもできます。「消費者は自社にどういうイメージを持っているのか」「自社の商品やサービスにどのような価値を感じているのか」「自社のSNSをどう評価しているのか」などを確認できるため、商品やサービスの改善のほか、SNS運用の見直しなどにつなげることができます。
3.消費者のニーズ
ソーシャルリスニングを行えば、消費者のニーズも把握できます。
たとえば美容室を経営しており、自社に対して「カットはいいけどカラーが物足りない」という口コミがあったとしたら、そこには「カラー技術の向上が求められている」「色の種類の増加が求められている」というニーズが隠れていると読み取れます。
このように、SNSでリアルな声を発信している消費者は多いため、顕在的のみならず潜在的なニーズも把握することが可能です。
4.施策の成果・評価
インスタでキャンペーンを実施したり、広告機能「投稿の宣伝」を利用したりした際にソーシャルリスニングを行えば、それぞれの施策の成果・評価を確認できます。「どれほどの効果があったのか」「どういうユーザーに響いたのか」などを把握できるため、次の施策を最適化しやすくなります。
5.潜在的なリスク
ソーシャルリスニングでは、自社の商品やサービスに対するマイナスな意見や、風評被害につながりかねない発言などに出会うこともあります。これらを事前にチェックしておけば、リスクをある程度想定できるため、先回りして対処しやすくなります。
具体的には、商品やサービスを説明する文章を変更したり、リスクを回避するためのプロモーションを実施したりすることで、自社へのダメージを回避できます。
ソーシャルリスニングに挑戦!役に立つ3つのツール
ソーシャルリスニングをするにあたって役立つツールには、以下の3つがあります。
1.Googleトレンド
Googleトレンドは、特定のキーワードの話題性を簡単に調べられるツールです。期間を絞ったり国を指定したりすることもできるため、必要なデータだけを収集することができます。
「自社の業界は今どれほど注目されているか」「自社のブランドの話題性はどうか」などを確認できるため、消費者のリアルな声を把握する際の前準備として活用するとよいかもしれません!
2.Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!リアルタイム検索は、特定のキーワードがTwitterでどれほどツイートされているかを確認できるツールです。検索窓にキーワードを入力する、またはトップページの「トレンド」にあるキーワードをクリックすることで、ツイート数やその推移、ツイートの感情の割合を確認できます。
自社の企業名やブランド名を入力して、どのような声がTwitterにあがっているか確認してみましょう!
3.Instagramインサイト
Instagramインサイトは、フォロワーのデータ(年齢や性別、地域など)とコンテンツのパフォーマンスを確認できる分析ツールです。どのようなフォロワーがいるのかわかれば、「フォロワーと同じ属性のユーザー」に絞ってソーシャルリスニングを行うことが可能になるため、自社に興味を持つであろうユーザーが何を思い、何を求めているのか把握しやすくなります。
ソーシャルリスニングを通して消費者のリアルな声を知ろう
ソーシャルリスニングを行って消費者のリアルな声を知ることは、先を見据えた商品・サービスの開発や新規市場の開拓、そしてSNS運用の最適化を図る上で重要です。
とくにSNSは企業の意向で運用しがちですが、商品・サービスと変わらずSNSも消費者を対象とした取り組みです。そのため、ソーシャルリスニングを通して得た消費者の声を参考にしながら、戦略的に運用していく必要があります。そうすることで、より多くのユーザーに届くSNSに近づけるでしょう!

なお、ソーシャルリスニングを行ってInstagram(インスタグラム)運用を最適化する場合は、インスタ専門運用システム「Slooooth」の利用がおすすめです!
Sloooothではアカウントや投稿に関するさまざまなデータを、自ら検証することなく簡単に確認できます。そのため、ソーシャルリスニング後の運用にどれほどの効果があったのかを一目で把握できます。また、1クリックしたあと5分待つだけでレポートを作成することも可能です。
ソーシャルリスニング後にインスタ運用を改善した際の効果検証に役立つので、ぜひこの機会に利用を検討してみてください。